2008年3月17日月曜日

子ども時代の運動習慣がもたらすもの (08.03.17)

 デンマークの世界的な運動生理学者ベン・サルチン博士が、運動習慣と心臓循環器系の死亡率の関係について、次のような報告をしています。

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「子どもの時からずっと運動をしていないグループ」の死亡率を1.00とした場合、「子どもの時から現在も運動を継続しているグループ」は0.52と約半分の死亡率になっている。「子どもの頃には運動をしておらず、大人になってから運動を始めたグループ」の死亡率は0.66と運動開始後4年で、その値が、3割以上低下している。この値は、「運動継続してきたグループ」と比べると高いが、4年間活動的な生活を続けただけで、死亡率を3割から4割下げることができるということを示している。
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子ども時代の運動習慣  大人になってからの運動習慣でも、死亡率を大幅に下げるという事実には大いに注目すべきでしょう。
 しかし一方で、サルチン博士は、子どもの時に活動的であると、大人になってからも活動的な場合が多く、子供の時に非活動的であると大人になってからも非活動的な生活スタイルになるケースが多いというデータを示し、子ども時代に生き生きとした活動的な生活を送ることの重要性を訴えています。
 なぜならば、子ども時代の活動的な生活習慣は、その時期を健康に過ごすというばかりではなく、生涯にわたる健康づくりに大きな影響を及ぼすことになるからです。

(参考文献:子どものからだと心・連絡会議編著「子どもの世紀ヘのプレゼントより」ブックハウスHD、2000年)