2008年11月10日月曜日

フィジカル・アクティビティ(08.11.10)

 食べたものを記録するレコーディングダイエットが注目されましたが、毎日体重を量り、グラフ化する方法も効果的な減量法として以前から知られています。
 いずれも、事実を認識すること(気づき)から行動変容を引き出そうとする方法論ですが、「ぼんやりとそう思う」のではなく「明確に認識する」ことにポイントがありそうです。
 平成18年の国民健康・栄養調査結果を見るとこれを裏付けるようなデーターがあります。「腹囲をコントロールするために、食事や運動などの生活習慣に気をつけている者の割合」は、過去1年の間に腹囲計測をしたことのない男性では4割、腹囲計測をした男性では7割と大きな差が出ています。女性も同様に、5割に対して8割という計測の有無による大きな違いが報告されています。


チューブでボディメイク 「一に運動、二に食事、しっかり禁煙、最後にクスリ」これは、生活習慣病予防に向け、運動習慣の大切さを強調した厚生労働省の標語です。
 ところでこの「運動」ですが、スポーツやフィットネスばかりではなく、「歩行」、「掃除」、「庭仕事」、「子供と遊ぶ」などの日常活動も生活習慣病予防のための身体活動(フィジカル・アクティビティ)という大きな概念で捉えようというのが、最近の健康運動の考え方です。
 誰もが取り組みやすい身体活動の代表格に、「ウォーキング」がありますが、歩数計を装着するだけで、自然と歩数が増えていきます。活動量の少ない人は、そのことを明確に認識することになるからでしょう。