2009年1月15日木曜日

セルフエフィカシー(09.01.15)

 難題に挑戦し成功したときに脳内快楽物質であるドーパミンがつくられ、行動が強化される(また同じ行動をしたくなる)。従って、できるかどうかわからないくらい難しい課題に挑戦しクリアしていくことが重要で、その成功により脳が喜び、強化行動がつくられるという脳科学者の本が最近、ベストセラーになりました。

 人が行動を起こすときには、大なり小なりハードルをクリアしていかなければならないというのはわかりますが、高いハードルを乗り越え続けられるのは、一部のエリートであり、万人に向けたメッセージとしては少し無理があるような気もします。
 行動を導く要素にセルフエフィカシー(自己効力感)という概念があります。「やればできるという見込み感」を表していますが、この自己効力感が強いほど新たな行動が実践される可能性が高いとされています。つまり、ハードルが高すぎてはセルフエフィカシーが低下するので行動が起こりにくくなるということです。


バランスボールでコアトレーニング  必要と思いながらも健康行動(身体活動、食習慣などライフスタイル改善)につながらない人が大勢います。エリート養成理論とは別に、セルフエフィカシーを高める条件づくり(ハードル設定)が大切なのでしょう。当然、小さなハードル越えを続ければ、大きな目標に到達することになります。