2010年1月4日月曜日

心身一如(10.01.04)

 いつもパソコンを操作している人は、背中が丸くなり猫背になりやすくなります。前傾する頭部を首や肩の筋肉が支え続けるため、肩も凝ります。姿勢の乱れにはさまざまなパターンがありますが、いずれのケースでも筋肉や関節に負担をかけ、慢性痛や不快感、動作不良の原因となります。

デスクワーク
 姿勢は、日常の生活習慣動作や繰り返されるスポーツ動作などの影響を強く受けます。加齢や活動不足による姿勢保持筋力の低下も不良姿勢をつくります。筋肉は関節をまたいで骨に付着しているので、柔軟性がなく縮みっぱなしの筋肉は、骨を一方向に引っ張り続けます。そして、引っ張られ続ける筋肉は縮む力を失い、弱くなってしまいます。

 私はこれを、「ゆるみ筋&こわばり筋」と呼び、不良姿勢をつくる大きな原因の一つと考えています。どの筋肉がこわばり、どの筋肉がゆるみ、その姿勢や動作に影響を与えているのかがわかれば、対処法が見えてきます。

 姿勢や動作は心の状態も反映します。意気揚々としているときは胸を張り堂々と歩きますが、気分が沈んでいるときは、うつむきがちに背中を丸め、トボトボと歩きます。まさに心身一如です。
 反対に、丸くなった背中を伸ばすと気持ちもシャンとするような感覚があります。姿勢や動作そのものも、心の様相に影響与えているのかもしれません。
 無理のない自然体(良い姿勢)で、心と身体を整え、新たな年をスタートさせたいものです。