2012年9月18日火曜日

姿勢チェックはさりげなく(12.09.18)


 「姿勢をチェックするので、普段通りに立ってください」と言って、正面、背面、側面から姿勢を観察し評価することがあります。しかし、「普段通りに」を強調すると、かえって特別な立ち方をしてしまいます。評価される場面なので、いい点を取ろうという意識が働くのでしょうか。
 それでも、その姿勢から緊張の強い筋肉や、弱くなっている筋肉を推測し、姿勢改善の運動処方につなげることができます。


もし、対象者がクラブメンバーの方ならば、姿勢や動作を普段から観察し、その特徴を把握しておくことで、より効果的なアドバイスができるかも知れません。
 
 国民基礎調査(2010)をみると、男性の有訴率1位は腰痛、2位が肩コリ、女性の1位は肩コリ、2位が腰痛となっており、腰痛と肩コリが上位に並んでいます。
 これら愁訴の原因は一様ではありませんが、普段の姿勢や日常動作による影響も少なくないと考えられます。
 
 肩が凝れば、マッサージやストレッチを行うなどの対症療法的な対応をすることが多いのではないでしょうか。けれども、原因を排除しているわけではないので、一時的に解放されても、悩ましい肩コリは繰り返しやってくることになります。
 「原因があって結果がある」わけですから、原因を断つことが理想です。
 
 普段の姿勢や動作に目を向けることで、通常の姿勢チェックでは見えなかった、腰痛や肩コリ等につながる大きな問題点を発見できるかも知れません。