いずれも、事実を認識すること(気づき)から行動変容を引き出そうとする方法論ですが、「ぼんやりとそう思う」のではなく「明確に認識する」ことにポイントがありそうです。
平成18年の国民健康・栄養調査結果を見るとこれを裏付けるようなデーターがあります。「腹囲をコントロールするために、食事や運動などの生活習慣に気をつけている者の割合」は、過去1年の間に腹囲計測をしたことのない男性では4割、腹囲計測をした男性では7割と大きな差が出ています。女性も同様に、5割に対して8割という計測の有無による大きな違いが報告されています。
ところでこの「運動」ですが、スポーツやフィットネスばかりではなく、「歩行」、「掃除」、「庭仕事」、「子供と遊ぶ」などの日常活動も生活習慣病予防のための身体活動(フィジカル・アクティビティ)という大きな概念で捉えようというのが、最近の健康運動の考え方です。
誰もが取り組みやすい身体活動の代表格に、「ウォーキング」がありますが、歩数計を装着するだけで、自然と歩数が増えていきます。活動量の少ない人は、そのことを明確に認識することになるからでしょう。