生体に刺激を与えると、何らかの反応が現われます。筋力トレーニングは、負荷、回数、セット数、休息時間などの変数を使い分け、筋力、パワー、筋持久力向上といったそれぞれの目的に対応する身体反応を導く作業であるともいえます。
筋肉を伸ばすという刺激も、素早く伸ばせば、伸張反射で筋肉が強く縮み(促通)、ゆっくり気持ちよく伸ばせば筋肉が弛む(抑制)という反応が起こります。ストレッチでも伸ばすスピードや強さなど、やり方によっては、異なる反応が現われるということです。従って、どのような反応を求めるのか、その目的に合う方法を選択しなければなりません。
さて、活動筋への意識が促通につながるならば、筋緊張を抑制するために行うストレッチの指導場面でよく見られる「伸ばしている筋肉を意識しましょう・・・」という説明の仕方に矛盾はないのでしょうか?
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