闘魂注入というセレモニーをご存知でしょうか?あのアントニオ猪木氏がビンタで気合をいれる儀式のことです。ビンタをもらった人は、一様に「ありがとうございます」と応えます。奇妙な光景ですが、ファンにとってはこたえられないのでしょう。
さて、猪木氏はビンタを行う前に、ある行為を行っているのですがお気づきでしょうか?
右手のひらで、相手の左頬を叩くのですが、右手をスイングさせる直前に、左の拳骨で相手のお腹を軽く叩いています。その後に、大きな手が飛んでくるというスタイルがパターン化されています。
ではなぜ、左手でポンポンとお腹を叩いているのでしょうか?実は、お腹を叩かれると、防御反応として腹筋群が緊張し、お腹が少し凹みます。腹部の深層筋群が働き、腹圧も上昇し、体の安定装置(スタビライザー)にスイッチが入ります。
これにより体軸が安定し、顔を叩かれた衝撃で首を痛めるなどの障害を予防する効果が期待されます。恐らく猪木氏も経験則から、そのようなことを考慮して行っているのではないでしょうか。
床から重い物を持ち上げるときなども、呼気に合わせ、お腹を凹ませた状態をキープしながら行うと、腰部にコルセットを装着したようにコアスタビライザーが働き、効果的な腰痛予防対策となります。
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