横から見るとすぐわかりますが、図Bのように背中が丸くなると、図Aのように胴体の真上あるべき頭が図Bのように前方に飛び出してしまいます。
ボーリングのボールほどの重さがある頭が、中心軸のラインから前方へ外れると、頭は前へ落下してしまいます。それを阻止するため、首や肩の筋肉が後方へ頭を引き戻そうと働き続けるので、これらの筋肉は常に緊張し、凝りや痛みを生じやすくなります。
そうなれば、当然、気分も憂鬱になります。
(図)
形にこだわり過ぎてはいけないのでしょうが、不思議なことに、形を変えると、心がその状態に呼応するかのように変化します。
笑顔をつくっていると優しい気持ちになったり、普段は活発な女性でも和服を着ると、途端におしとやかになってしまうなど、形の変化が心に影響を及ぼす例は、枚挙にいとまがありません。
日本の伝統的な作法や芸能、武道など、いずれも型を重んじています。長い歴史の中で集積された多くの知恵がそこにはあるのでしょう。
図Bの姿勢を調えるためには、土台である骨盤や体幹を図Aのように立て直すようなアプローチが必要になりますが、普段から姿勢を意識することも大切です。
姿勢や身体を調えることは、不快な凝りや慢性的な痛みを和らげるとともに、心も軽快にしてくれます。
0 件のコメント:
コメントを投稿