2008年10月15日水曜日

スポーツ・オノマトペ(08.10.15)


 オノマトペとはフランス語が語源で、擬音語、擬態語を意味します。例えば、「ドボンと飛び込む」のドボンが擬音語で実際の音を真似たものです。「スッと入水し、グッと押さえる」などの「スッ、グッ」が擬態語で、聴覚以外の感覚を言葉に表したものです。
 つまり、五感による感覚印象を言葉で表現するものであり、運動・スポーツ領域で活用されている擬音語、擬態語をスポーツ・オノマトペといいます。
 先行研究では、スポーツ・オノマトペが運動学習に及ぼす効果として、「微妙な動作感覚、動作リズム、動作タイミングを直感的に表現できる」、「特定の抑揚による発声・音声刺激が、普段発揮することができない力を引き出す」、「動作時に発声するオノマトペの音声情報、微妙な力加減、感覚情報、音のリズムにより直感的に理解できる」という報告があります。
 表にある例を見ると、特別に意識することなしに日常的にオノマトペを使用していることに気づきますが、敢えて指導言語として意識的に用いることで、よい反応が得られるかもしれません。
 

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