2010年5月2日日曜日

年齢差別をご存知ですか?(10.05.02)

高齢者

「デイサービスセンターで職員が、利用者のことを『太郎さん』『花子ちゃん』と下の名前で呼んでいた。理由を聞くと、『だってかわいいから、つい親しみを込めて名前で呼びたくなった』という。(中略)
 医療現場でも、高齢者が杖をついたり車椅子に乗るようになると、赤ちゃん言葉で話しかけたり、敬語を使わず友達感覚の言葉で話しているなどの場面を見かける。・・・・」

 上の二つの例は、いずれも「エイジズムと社会福祉実践(鳥羽,2005)」という論文に掲載されたエイジズムの具体例です。エイジズムとは年齢差別のことで、年齢や高齢者に対する偏見や紋切り型の見方のことをいいます。
 日本では、まだよく知られていないようですが、アメリカではレイシズム(人種差別)、セクシズム(性差別)とともにエイジズム(年齢差別)が、三大差別の一つとして注目されているといいます。

 気がつかないまま差別行為をしている例を紹介しましたが、高齢者比率の高まっているスポーツクラブでも、起こり得る話です。若いインストラクターが友達言葉で、メンバーに声かけしているシーンは珍しくありませんが、とても違和感を覚えます。
 一人の成人した大人として接することは勿論のこと、年配者には、人生の先輩として敬意を言葉にも表し対応すべきであることはいうまでもないでしょう。

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