某ロータリークラブから声がかかり、テーブルスピーチをしたときのことです。健康なカラダづくりをテーマに話したのですが、現代医療や病院で行われている治療に対する批判もたっぷり盛り込みました。
食事を頂き、会場を出たところで、後ろから呼び止められました。振り向くと初老の男性が立っています。○○ですといって差し出された名刺を見ると「○○病院 院長」の肩書。
「わっ!きついことを言い過ぎたか。クレームに違いない。ロータリークラブに医者がいてもおかしくない。出席者を確認しておけばよかった・・・・」という思いが瞬間的に頭を巡りました。
どうやってこの場を凌ごうかと思ったその時、「とても面白かった!」という意外な言葉が返ってきたのです。テーブルスピーチでは末梢循環と病気予防の話をしたのですが、最近、病院で購入したという末梢循環測定器を用いた診断法についてアドバイスをして欲しいというのです。
リクエストに応じ、後日、病院の定休日に訪問し、1時間半ほど、院長にレクチャーしました。不思議な光景でした。
加速度脈波については、労働科学研究所所長(当時)の故小山内博先生に師事し学び、その時は、既に15年間以上、健康づくり相談のツールとして使用していた経験がありました。院長に不遜な態度などは微塵もありません。謙虚な姿勢で私の話を聞いてくれました。一通りの説明が終わり、雑談していると今度は、「実は、私は膝が痛いんです」と訴えてきました。私の行っている膝痛者へのアプローチを体験したいというのです。そこで、院長をベッドに寝かせデモンストレーションを行うという奇妙な展開になりました。
10年前にあった本当の話です。
こんなお医者さんもいるのですね。
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