プールの中で音楽に合わせて行うアクアダンスも人気があります。水中で行うストレッチは、陸上よりも筋肉がゆるみやすくなるので、とても効果的です。
また、プールでは水を抵抗にした筋力トレーニングも可能です。動くスピードを上げれば負荷は増大し、手のひらに水かきのような道具をつけて抵抗面を大きくすることでも負荷は大きくなります。
上でも、横でも、斜めでもあらゆる方向に抵抗をかけることができるのも水中筋トレの特徴でしょう。
ただ注意しなければならないのは、プールは体温より低いので動きのないスタティックストレッチを長い時間続けていると体が冷えてしまいます。ダイナミックな動きと、うまく組み合わせる必要があるでしょう。
膝に慢性的な痛みがある方でもプールの中では浮力が働くため、かなり楽に動くことができます。陸上の運動と組み合わせて行う「ひざ痛予防緩和プログラム」も効果的でしょう。
このように現在のプールの活用法を見てみると、「プールは万能スポーツジム」であるということができそうです。但しこのような多面的な活用法は、クラブを利用される方には常識であっても、一般的には、プールはやはり泳ぐところというイメージが強いのかもしれません。
前回のコラムで、「水泳指導プログラムの姿勢教育としての側面」について書きましたが、今後はプールの価値を見直し、新たな視点でプールファン増を考える必要があるのかもしれません。
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