テーマは、“ 転倒・寝たきり予防 ”。

講義では、転倒しやすい身体的要因と予防・改善の考え方を示し、実技では、姿勢・ダイナミックアライメントのチェック、歩行動作改善のための水中PNF、膝痛者への水中アプローチなどを紹介させていただきました。
今回は、参加者の中に、病院で高齢者からアスリートまでのリハを担当されている理学療法士のEさんがいらしたので、急遽アシスタントをお願いし、病院で日常的に実施している姿勢や関節可動域チェックのデモをお願いしました。Eさん、ありがとうございました。
ところで、聖路加国際病院理事長で、98歳の現役医師として有名な日野原重明さんが、転ぶ練習をしていると聞いたことがあります。転倒予防に努めることで転倒のリスクは減少しますが、絶対に転ばないという保証はありません。
そこで、万が一、転んだとしても寝たきりにつながる可能性の高い股関節骨折(大腿骨頸部骨折)などに至らないような“安全な転び方”を練習するという考え方につながるのでしょう。まさに、逆転の発想ですね。
腰痛に限りませんが、運動器に痛みや違和感を抱える人は、特有の姿勢や動作のアンバランスを示していることが多いようです。このようなアンバランスをノーマルな状態に回復させるようなアプローチをして、姿勢や動作回復を導ければ、結果として痛みや違和感が消失あるいは緩和することも少なくありません。