体というのは本来、心地よさを求めるものです。ですから、体が求めている感覚に従うとは、「心地よさを求める行為」と言いかえることができるかもしれません。
これは操体法の提唱者である故橋本敬三医師の「心地よいことは、健康づくりに有利」という考えにも重なります。逆読みすれば「不快なこと(運動)は健康づくりには不利」となります。
「この○○という運動は良いものなのでしょうか?」という質問を受けることがあります。Aさんにとっては良い運動でも、Bさんにとっては良くない場合もあります。また、やり方によって、良かったり、悪かったりということもあるので、一概に、良い・悪いと答えることができません。
その運動をしてみて違和感のあるときは黄色信号、痛みを感じるなど違和感の強いときは、赤信号と考えます。赤信号で突っ込めば当然、事故につながります。黄色信号も、それが体に不利に働くことを知らせています。赤も黄色も、体がその運動や動作を行うことを拒否しているのです。
視覚情報や理屈に支配され過ぎると、そんな体の小さな声が聞こえにくくなるのかもしれません。
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