2015年10月21日水曜日

歩き方のクセはシューズに表れる

 靴のカカトの減り方で歩き方のクセを見る方法は昔からあります。
靴を眺める角度を変えてみると、足裏への体重の乗せ方とは別の問題や特徴を推測することができます。
さて、写真のように靴を側面から眺めることでどんなことがわかるでしょうか?


 ややこしいですが、向かって左側が右足の靴です。左足と比べてみると、右靴の前側半分の反りが強くなっていることが分かります。これは何を意味しているのでしょうか?
 実はこの反り具合の左右差で左右のストライドの違いが予測できます。
右靴が大きく反っているのは右足の接地時間が左より長い可能性を示しています。右足の接地時間の方が左より長ければ、左足は右足より遠くに運ばれることになります。(この時、軸足の指は大きく反る方向に力が加わります)

 つまりストライドの左右差がある可能性があるということです。右足の接地時間が長いということは右足で立つ時間が長いことを意味します。とすれば、右のヒップや左の背筋を反対側より多く使っていることになり、筋バランスの左右差が表れる可能性も考えられます。

 僅かな差かもしれませんが、このようなカラダ使いに起因するバランスの崩れは、気がつかないうちに進行するため、違和感が自覚できるくらいになった時点では左右差も大きくなっている可能性もあります。

 このような左右差やカラダのねじれといった筋骨格系のアンバランスが、日常の動作でつくられるとすれば注意が必要かも知れません。

2 件のコメント:

  1. 稲垣翔太朗2015年10月23日 9:28

    こういったことを考えるのは楽しいですよね。
    今でもお客様の靴を手にとって、色んな角度から眺めたり、反らせてみたり捻ってみたりしてますよ

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    1. その通りですね。
      時間をかけてよく見るとかなりのことが分かりますよね。

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