健康づくり運動に関する情報が世の中に溢れています。それを求める人の多さを反映しているということなのでしょうが、首をかしげるような情報も多く、玉石混淆の状況にあります。

また、Aさんには適応でも、Bさんには禁忌というメソッドもあります。適度にやれば効果的でも、過剰に行えば害にもなります。さらに、強すぎても、弱すぎても効果的ではありません。・・・このように書くと「何を、どのようにすればいいの?」と、かえって混乱させてしまうかもしれません。
そこで私は、「自分にとって、いいものかどうかは自分のカラダに聴いてみてください」と伝えるようにしています。キーワードは「快」です。行ってみて「不快」なものは避ける。やり方次第で「快」になるならば、その方法で行う。心地よいのでもっと行いたいときは、繰り返す。カラダが繰り返しの要求をしていない場合は、やめ時と考える。・・・という具合に身体感覚を重視しながら行う方法を薦めています。ストレッチの方法をイメージするとわかりやすいかもしれません。
理屈で考えて行うことも必要なのですが、カラダがいやがっている場合は行わない方が無難です。「食事の時間だから食べる」という行為は当たり前かもしれませんが、その時にカラダが欲しがっていないとすれば、おいしく食べることは不可能です。
カラダの言い分に耳を傾けることは、幸せなライフスタイルの原点なのではないでしょうか。


腰部のスタビリティを高めることも効果的ですが、体の使い方そのものを見直すことも大切です。体の使い方はその場で変えることもできます。身体操作が変われば、即、ヒザや腰への負担感も和らぎます。さらに、それを習慣動作にしていくことで日常動作が楽になってきます。動作が楽になれば積極的なトレーニングへと進むことも容易になるでしょう。







基本的にトレーニングは、その目的に合った方法で行う必要があります。筋肉づくりが目的であれば、確かに「効かせるトレーニング」は有効でしょう。但し、スポーツパフォーマンス向上が目的であれば、「効かせるトレーニング」ばかりを行うのは問題です。
強く思っていることや、言葉として語ったことが現実になっていくということがあります。ナポレオンヒルは「思考は現実化する」という本を書いています。マザーテレサも、思いが言葉になり、言葉が行動となり、行動は習慣となり、習慣は運命へとつながっていくということを語っています。